ハリネズミを飼う前に知っておくべき7つ

まさの森・動物病院で獣医師をしています、安田です。
コメントいつもありがとうございます。継続する励みになっています。色々いただいた質問に関しては、ライブ配信で無理なくお答えしていきたいと思っています。

私は年間1000匹ほどのハリネズミちゃんを診察します。ここ最近、人気が爆発しているペットかと思います。
意外かもしれませんが、ハリネズミちゃんは本当にいろいろな病気や怪我をして しまいます。
そのハリネズミちゃんの病気や怪我は知っているだけで防げるものがたくさんあ ります。ならなくていい病気になって欲しくないです。
今日は可愛いハリネズミちゃんのためにも飼っているあなたにぜひ知っていても らいたい7つのことをお話ししたいと思います。

1まるまってしまう

性格にもよるけど、触れないぐらい丸まってしまう。とても臆病な動物。 病院に来てもまるまってしまいます。
まるまってしまうと僕もどうしようもありません。「まるまってしまいましたね」と話し ながら5分、10分と待つこともあります。
触れ合って可愛がりたい!と思うとあまり適さないペットかもしれません。
幼少期からのトレーニングやコミュニケーションで改善の可能性ありますが、ほとんどの 場合まるまっている時間が長いですね。
丸まらない方が異常を早めに見つけやすい。

2 硬いご飯を与える

硬いご飯を与えてください。
そうじゃないと歯がボロボロになって抜け落ちてしまう!
ふやかしてご飯を与える悪しき飼育方法があります。ペットショップでさえ、ふやかしご飯 を育てているところが多いです。多分よく食べるからなのかなと思います。
ふやかしご飯を与えていると歯に負荷が掛からないので、弱い歯になっていく。その結果 歯がボロボロになって抜け落ちてしまいます。また、歯周病にもなりやすい
自然界では昆虫とか硬いものを食べている
柔らかいご飯をやめて、硬いご飯を食べてね。

3 ハリネズミ診察可能な動物病院を見つけておく

獣医大学ではハリネズミの病気の勉強は微塵もしない!
私は未経験から始まりましたが、毎日毎日診察して、たくさんの医学書を読み、経験を 積んで今に至ります。今では年間1000匹ほど診察するほどになりました。
多くの動物病院は犬と猫のみのところが多いです。そう言った動物病院に受診すること は、人間で言う産婦人科の先生のところに「歯が痛くて」と言って受診するようなも の。見れなくはないかもしれないけど、検査や治療に必要な道具も経験も不足していま す。
病気になってからでは手遅れになることもありますので、ハリネズミを飼うのであれば 診察してくれる動物病院を見つけておいてください。

4 定期的に体重を測ること

ハリネズミちゃんの健康状態を知ろうとすると私が初めにすることは体重を測ります。体重というのは健康をしる最もわかりやすいバロメーターになります。
ハリネズミちゃんは針に覆われているのもあって、痩せているか太っているか判断が難し い。
ですので、できれば毎日体重を測ること 肥満になると、おなかの脂肪が邪魔してまるまることができない。ストレスにもなります。
早めに病気を見つけることができるので。普段の体重の10%以上が1週間とか短期間で減少 する場合は来院をしてください。

5 健康診断に定期的に行くこと

結構、いろんな病気になる。
2歳とか年齢が若くても腫瘍になることも。
まるまってわからないことも多いので、人間で言うと歯医者さんのように3ヶ 月に一度、無理ならば半年に一度ぐらいは定期的に動物病院に行って健康診 断を受けてください。

6 温度管理

24ー30度ぐらい、温度管理が必要 !
17度以下になると休眠してしまうことも。
逆に暑すぎての熱中症注意。
パネルヒーターでの火傷も注意。

7 夜行性であることを理解してあげる

夜行性なので昼間は寝ています。触らないであげてください。
ご飯も与える必要はない(夜間にしっかり食べ切れる量を与える) 朝ごはんも食べてしまうと肥満の原因にも。
その動物にあった生活にしないとストレスで病気の原因にも

今日お話ししたハリネズミを飼う前に知っておくべき7つをまとめます!

1まるまってしまう
2 硬いご飯を与える
3 ハリネズミ診察可能な動物病院を見つけて おく
4 定期的に体重を測ること
5 健康診断に定期的に行くこと
6 温度管理
7 夜行性であることを理解してあげる

補足

ハリネズミは症状が出にくく、まるまってしまうこともあって病気を見つけにくいペットです。
しかも結構病気になりやすい。私のところに結構来ます。おそらく、ハムスタ ーと同じぐらいの数が診察に来ますが、ハリネズミはそれほど多く飼われてい ないと思います。つまりそれだけ病気になりやすいと思います。
ハリネズミは癌になりやすい動物として報告されている。 丸まらないようなコミュニケーションと体重管理で早期発見、早期治療が大切!

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