ハムスターで多い病気5選

まさの森・動物病院で獣医師をしています、安田です。
コメントいつもありがとうございます。継続する励みになっています。色々いただいた質問に関しては、ライブ配信で無理なくお答えしていきたいと思っています。

私は大体年間1500匹のハムスターを診療しております。今回は「ハムスターで多い病気5選」ということで事前に知っておくことで病気などを予防してもらいたいと考えます。

1.不正咬合

歯の噛み合わせがずれてしまう病気
ハムスターは前歯だけ生涯伸び続ける
ご飯を食べる際に、上下の前歯が擦れてちょうどいい長さに
金属のケージなどを繰り返し噛むことで根本から曲がってきてしまう
上下の歯が噛み合わなくなって、削れずに伸び続ける
やがては前歯はカーブして上顎に突き刺さる
一度なってしまうと、生涯歯を切らないと
予防が第一

2.床材アレルギー

木の床材を使うとよくなるアレルギーです。
一度なってしまうと、床材を変更して、お薬を飲まない限り治らない病気で す。
治らないので放置するほど、自分で引っ掻いてひどくする(人間と違い本能に従い描き毟る。ひどくなった因果関係なんてカチ無視!)
解決策
紙の床材など、他の安全な選択肢がある以上、それを使う方が無難

3.結膜炎

目の病気です。目が 涙目になったり、目の周りが赤くなる 放っておくと、自分で引っ掻いたりしてひどくなったりします。
推測ですけど、砂のトイレを使っている人に多い気がします。
原因:目の中にバイキンや、異物が入ってなる
対策:そういった症状が出たらお近くの動物病院へ。

4.肥満

病気ではありませんが、人間と同じで肥満は体に大変良くありません。
ご飯の与えすぎ、特にひまわりの種(よく食べてくれるものが健康にいいとは 限らない)
肥満になった結果、脂肪肝、糖尿病などになってしまうことも ジャンガリアンなら40g前後、ゴールデンハムスターなら100g前後 毎日体重を測ること、適度な運動

5.腫瘍

お腹が腫れたりしますが気付きにくい病気です。
ジャンガリアンハムスターで非常に多い病気です。
おなかや皮膚で腫瘍ができる
普段から触る場所じゃないので発見が遅れがち(発見が遅れると手術が難しい、破裂して出血、舐めて化膿)
腫瘍だけで亡くなることは稀ですが、
しこりを発見したら、早めにお近くの動物病院へ!

今回お話したハムスターに多い病気5選をまとめましょう!

1 不正咬合
噛み合わせが悪くなる病気です。歯が伸びてきたら注意しましょう。

2 床材アレルギー
お腹や胸を掻き毟ったら病院へ

3 結膜炎
目が涙目になったり、赤い、開かないとこの病気の可能性があります。

4 肥満
万病の元です。

5 腫瘍
お腹が腫れてきたら要注意です。

補足

最後の腫瘍を除いては飼い方に気を付ければ予防できる病気が多い
腫瘍に関しても早期発見・早期治療で完治が期待できる
病気に気付いてあげられるのは飼い主さんです。獣医師である私は治療するこ としかできません。今日の言ったことに気をつけていただき、ハムスターち ゃんをよく見てあげてください。そして病気を防げるように気を配ってあげて ください。

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