まさの森・動物病院で獣医師をしています、安田です。
コメントいつもありがとうございます。継続する励みになっています。色々いただいた質問に関しては、ライブ配信で無理なくお答えしていきたいと思っています。
今日は、ウーパールーパーで多い病気3選ということでお話ししていきたいと思います。
ウーパールーパーを診察する機会は他の動物種と比較すると少ないです。その背景としては、病気になっても動物病院で 診てもらえないと思っている、認知の低さも背景にあると思います。
年間の診療件数。病気こられる。今日乗っているものや、ご飯食べないなど心配になってくる。 実際に診察してくれる動物病院はかなり少ないのが現状です。
まだまだわかっていない病気がありますが、そんな中ではありますが、遭遇する機会が多い病気というのがあるので、今 回お伝えしたいと思います。
その病気を知っておくだけで、予防できるものがあります。早期発見して治療できるものもあるかもしれません。 ウーパールーパーを飼育されているかた、これからウーパールーパを飼いたいと思っている方は最後までご覧ください。
1 転覆症候群
お腹の中にガスが溜まって浮いてきてしまう病気。浮力障害が起こって沈むことができず、 水面をぷかぷかしている。(写真1)
衰弱していく
【原因】
最近わかったこととして、肺の一部に穴が空いて、そこから漏れた空気がお腹の中に溜まっ てしまう病気。他にも原因はあると言われているが、遭遇する機会の多い原因としてはこれ
【治療】
手術で肺に空いた穴を塞ぐ。
2 感染性皮膚疾患
皮膚に起こる細菌による感染症。全身に及んでしまうと亡くなってしまうかも。(写真2)レッ ドレッグ症候群も同じような感じ。
【原因】
エロモナスという細菌による皮膚炎。他の細菌感染でも起こるかも。
【症状】
体の一部が真っ赤になる
【治療】
抗生剤の薬浴、注射など。水質環境を良くしてね。
3 異物の誤嚥
水槽の下に砂利などを入れておいて食べて詰まってしまう(写真3) 【原因】 床に敷いている石や砂利を胃や腸管を通過できないレベルで食べてしまう 【症状】
ご飯食べなくなる。食べてもはく。うんちが出なくなる。
【治療】
口の中であれば、口を開けて取り出す。胃のなかに入ってしまうとなかなか厳しい。手術になっ てしまうかも。食べて詰まる危険性のあるものは水槽内に置かないという、予防が第一かも。
今日お話ししたウーパールーパーで多い病気3選をまとめます
1浮遊症候群
ぷかぷか病とも言われている。肺に穴が空い ていることあるので手術かも。
2レッドレッグ症候群
細菌感染による皮膚炎。全身に及ぶと亡くなってしまうかも
3異物の誤嚥
目が悪くてなのか、床にある石を食べちゃう。手術になるこ ともあるので、敷かないのがいいかも
補足
他にもいくつか遭遇する機会のある病気はありますが、多いのはこの辺りかなと。
実際に治療が可能になってきているものもありますので、こういった病気が見 られたら、ウーパールーパーを診察可能な動物病院へ。
でも診察してくれるところは全国的に見ても少ないかも。 あと、治療ができても、費用的に希望されない方もいらっしゃるのは残念。
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