ウサギを飼う前に知っておくべき 9つ

まさの森・動物病院で獣医師をしています、安田です。
コメントいつもありがとうございます。継続する励みになっています。色々いただいた質問に関しては、ライブ配信で無理なくお答えしていきたいと思っています。

私は大体年間1500匹のうさぎさんを診療しております。今回はウサギを飼う前に知っておくべき9つのことということで、以下の事を知ってもらうことで病気を予防してもらいたいと考えます。

1.牧草中心のご飯にする

ぺレットを中心としたご飯を与えている方が多いですが、これがとってもかわいそうな病気を引き起こしてしまいます。 これなんです(手を出す)。 歯の噛み合わせがずれてしまったものです。
不正咬合という病気です。歯の噛み合わせがずれると上の歯は頬の方に突き刺さってしまいます。下の歯はべろ・・・・になってし まいます。
私がウサギさんを見ていて最もかわいそうな病気の一つです。口の中が膿だらけになってしまうウサギちゃんもいます。
一度なると生涯治らないことが多く、 最終的には亡くなってしまいます(歯が頬の粘膜につき刺さる)。ハムスターちゃんの不正咬合と違い亡くなってしまうのが多いです。
対策は牧草中心のご飯にする。ペレットは与えない、体重の1%以下の少量にする 小さい時から牧草にしないと難しい時が多いです。小さい頃からペレットだとペレットしか食べられなくなります。 ちなみに牧草はペットショップで売っていますし、高くありません。 これを見ている方は牧草にしてほしいと思います。

2.避妊・去勢手術をする

避妊・去勢については様々な意見がありますが、子供を作る予定がないのであれば、私は 避妊・去勢をおすすめしています。
高齢になった時の子宮の病気が多い
特にメスでは子宮腺癌 → 命に関わる オスでは精巣腫瘍になることも
予防が第一
最近では麻酔のリスクもかなり低くなっているので比較的安全に手術ができるようになっている
でも、太りやすくなるので、ご飯の管理だけはしっかりとしてあげてください。

3.ウサギを見てくれる病院を見つけて定期的に来院する

動物病院は犬猫専門病院がほとんど。 ウサギを専門的にみてくれる病院を見つけておくことが大切になります。
これは私の動物病院が色々な動物を診察するからそう言ってるんじゃないの?と言わ れれば、それまでなのですが、ただ本当にウサギちゃんのことを考えて言っています。
ウサギちゃんの病気は様々あります。ウサギ特有の感染症などもありまして、いつも診 ていないと病気の診断を間違ってしまいます。
また病院を怖がらないように、定期的に来院して慣れておくためにも定期的な来院をし て、診察をするのをおすすめします。

4.おやつを与えすぎない

ドライフルーツなど与える人が多い(特にパイナップル) 糖分が多い食事は、胃で異常なガスが発生したり、下痢したり 基本的には与える必要はない コミュニケーションツールとして少量ならOK 健康を考えるなら与えないようにしてください。

5.適度な運動

ケージで過ごすことが多いけど
肥満の予防
肥満はやっぱり体に悪いです。 健康のためにも運動をさせてほしいです。 ストレスの解消にもなります。 かかとに穴が空くソアホックという病気になってしまいやすいです。

6.硬い床材はだめ!柔らかく

金網やプラスチックなど硬い床材は先ほど言ったソアホックの原因
ソアホックとは、かかとに床ずれを起こして穴が開いてしまう病気です。ひど いと。(打ち合わせ通りに喋る)
一度、ソアホックになるとなかなか治らない
牧草などを敷き詰めて、清潔に!

7.温度管理は大切

適温は18度前後 夏場はぐったり→食欲低下
ウサギはすぐにご飯をエネルギーに変えられないので、ご飯を食べられない
時間が長いほど、状態を崩しやすく、リカバリーが大変。
冬の方が比較的快適に過ごせる。

8.正常でも赤い尿をする

血尿と間違えやすい よく病院に来ますが、健康そのものの時が多いです。 野菜などを食べるとオレンジや赤っぽい尿をする しかし避妊手術していないウサギでは子宮から出血することもあります。 判断としては、赤色の程度で判断しましょう。 心配ならば一応病院へ行きましょう。

9.爪切りをする

現在の住宅環境ではどんなにお散歩しても爪は伸びてしまいます。 定期的に切らないと根本から折れる!出血ひどい・・・ 自宅で切ると飼い主さんは嫌われるかも。 病院やペットショップでの爪切りをおすすめ。

今回お話したウサギを飼う前に知っておくべき 9つをまとめましょう!

1 牧草中心のご飯にする。
ペレットは少なめ

2 避妊・去勢手術をする
生後半年をめどにおすすめ

3 ウサギを見てくれる病院を見つけて定期的に来院する
健康チェックのために一度若い時から近くの動物病院へ連れて行ってくだい

4 おやつを与えすぎない。
できればあげない!

5 適度な運動 人間と一緒です。
ストレス解消になります

6 硬い床材はだめ!柔らかく
かかとに穴が開くよ

7 温度管理は大切
案外暑いの苦手!

8 正常でも赤い尿をする
血尿と勘違い!落ち着いて!

9 爪切りをする
おすすめは病院かペットショップへ

補足

市販のラビットフードは人間にとって管理しやすい。ウサギのために考えられ たフードではない。長期で食べると治らない病気になる可能性高まる
おやつもいっぱい市販されているけど、草食動物のことを考えると体にはよくない
ウサギも症状を隠す動物。予防が第一
適切な飼育環境を

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