ウサギで多い病気5選

まさの森・動物病院で獣医師をしています、安田です。
コメントいつもありがとうございます。継続する励みになっています。色々いただいた質問に関しては、ライブ配信で無理なくお答えしていきたいと思っています。

私は大体年間1500匹のうさぎさんを診療しております。今回はウサギで多い病気5選ということで、以下の事を知ってもらうことで病気を予防してもらいたいと考えます。

1 不正咬合

歯の噛み合わせがずれて、頬や舌に歯が突き刺さる とっても痛々しくかわいそうな病気です。
歯の根っこに感染が起こり、膿が溜まってくる 完治は困難。生涯にわたって治療が必要。
予防は牧草中心のご飯 よだれが多い、歯軋りが多い、口の周りが腫れてきたら病院

2 鬱滞(うったい)

胃や腸の動きが止まってしまう病気
これが原因で亡くなってしまうウサギさんが多い
原因:環境の変化やストレス、繊維の少ない食事などでなる
症状:多くは急に食欲がなくなり、便も出なくなる

3 スナッフル

呼吸器の感染症、風邪みたいなものです
くしゃみと侮るなかれ、肺炎に発展して死亡することも
原因:若いウサギさんで比較的多く、環境の変化によるストレスなどで発症す る
症状:くしゃみや白いが鼻水出ることもあり、前足で鼻を拭くため前足がベトベトに
様子を見ないでこれらの症状が見られたら早めに動物病院へ

4 エンセファリトゾーン

中枢神経や腎臓に寄生虫が感染する病気です。三半規管がおかしくなる。つまり平衡感覚が悪くなります。ひっくり返ったり、斜めになっているのが正常だと感じてしまいます。
日本では最初から感染しているウサギさんが多い、やはりこれも亡くなっちゃうケースが比較的多いように思います。
原因:免疫力の低下で発症する 症状:斜頸、ローリング、眼振など見られる こういった症状が見られたら早めに動物病院へ

5 子宮疾患(子宮腺癌・子宮内膜過形成など

子宮に腫瘍ができたり、子宮から出血が止まらなくなる病気。
気づかずに放置すると手遅れに、ただ症状はあまりありません。腺癌の場合
は肺や骨などにも転移する。
原因:避妊手術していないメスの高齢のウサギさんで多い。
症状: イン部からの出血を繰り返し そうなる前に早めの避妊手術を(当院では生後6ヶ月から)

今日お話ししたウサギで多い病気5選をまとめます!

1 不正咬合
歯の噛み合わせがおかしくなる病気

2 鬱滞(うったい)
胃や腸の動きが止まってしまう病気

3 スナッフル
風邪のような症状

4 エンセファリトゾーン
平衡感覚がおかしくなる寄生 虫感染による病気

5 子宮疾患(子宮腺癌・子宮内膜過形成など)
最初は症状ないけど、進行するとイン部から出血

補足

ウサギさんはデリケートな動物?鬱滞、スナっフル、Ezなどストレスで病気になりやすい。
売っているご飯やおやつが必ずしもウサギにとっていいものではない。病気を引き起こす原因かも。僕らと違う草食動物ということを理解してね。
環境の変化に慣れてくれるように。適度な運動も。
不正咬合や子宮疾患は予防が第一!一度なってしまうと手遅れまたは、生涯にわたって治療が必要なことも。

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